転職を考える際、正社員で働くか派遣で働くかを迷う人は少なくありません。
プライベートを重視したいから派遣にも惹かれるけど、40代で派遣はやばいのでは?
収入や安定性を考えると、40代で派遣社員の道を選ぶのは不安ですよね。
ある程度の蓄えがあってのセミリタイアや、副業をしながらの就労であれば、派遣はおすすめです。
私は45歳で正社員を辞め、派遣で別の仕事を始めました。
ストレスが減って幸福度が増したので、今のところ「派遣はやばい」とは感じません。
この記事では、40代で派遣として働くメリット&デメリットを、実体験に基づいてお伝えします。
働き方やワークライフバランス、そして生き方そのものに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!
派遣のお仕事を探すなら大手が安心!
40代で派遣はやばいと言われる理由は?デメリット7つ!
40代の正社員であれば、責任ある立場で毎日忙しく働いている人も多いでしょう。
今後の生き方を考え仕事量をセーブしたいなら、派遣社員も一つの選択肢です。
でも「40代派遣」で検索すると候補に「やばい」とか「悲惨」って出てくるんだけど…。
ネガティブな言葉が検索候補に出てくると、やはり不安になりますよね。
まずは、派遣で働くデメリットから確認していきましょう!
ちなみに私の経歴は下記のとおりです。
- 大学卒業後、新卒で正社員2年半→退職
- 派遣社員で2年半→派遣先で正社員登用され17年勤務→退職
- 派遣社員で別の仕事に就業+副業開始
20代と40代の計2回派遣で働いた経験を元に、また正社員時代との比較もしながら詳細をお伝えしていきますね!
【デメリット①】なかなか仕事を紹介してもらえない
派遣会社に登録すると、すぐ仕事を紹介してもらえるイメージはありませんか?
40代ですと、派遣会社に登録してもすぐに仕事が見つかるわけではありません。
哀しいかな、やはり若手の人材を希望する企業が多いのだと思われます…。
実際私も、20代半ばで派遣登録をした時は、直後に1件紹介されました。
希望が合わずこちらからお断りしたのですが、翌日には別の仕事を紹介され就業決定。
しかし40代では、派遣登録と同時に2件の求人に応募したものの採用に至らず。
別の仕事を紹介されましたが、結局そちらも企業側の都合でNGに。
さらに別の派遣会社の求人に応募しましたが「後日連絡します」と言われたまま連絡来ず。
さすがにやばいと焦り始めた頃、3社目の派遣会社で現在の仕事に就けました!
これまでの経験を活かせる同職種への応募であれば別ですが、未経験の仕事を希望する場合、40代という年齢はハードルになるかもしれません。
求人数が多いのはやはり大手の派遣会社。
【デメリット②】正社員より収入が少ない
派遣社員は正社員と比べると、収入は少ない傾向にあります。
月給はあまり変わらないけど、ボーナスがないから年収は減ったなぁ。
また正社員なら、会社を辞める時に退職金を受け取れますが、派遣ではそれもありません。
そろそろ老後の生活も気になり始める40代、派遣の道を選ぶなら貯蓄も踏まえて検討しましょう。
【デメリット③】福利厚生が充実していない
派遣社員に対する福利厚生は、正社員ほど充実していません。
派遣先によっても異なりますが、例えば私の職場では正社員と派遣社員で下記のような違いがあります。
- 派遣でも社員食堂は利用できるが、ビジター価格が適用されるので安くはない。
- 制服を着用する社員には着替え手当てが出るが、派遣には無し。
- 社員には1人1つずつロッカ-が用意されるが、派遣は2~3人で共用。
派遣社員は派遣先企業の従業員ではないので、当たり前といえば当たり前ですが、直接雇用と同等の福利厚生は受けられないので注意しましょう。
【デメリット④】雇用契約が安定していない
派遣社員は契約期間が限られており、さらには自分の意思と関係なく契約を打ち切られる場合もあります。
いつ派遣切りに合うか分からないよ。
派遣契約の更新時期が近付くと、派遣会社から延長するかどうかの意思確認があります。
ただ、自分が延長を希望しても、派遣先の都合で更新してもらえない場合も。
私は過去に正社員として某ショップで働いており、そこには1名派遣スタッフもいました。
ただ本社の方針で、派遣社員は一斉に契約打ち切りに…。
該当のスタッフは仕事熱心でしたし、職場のメンバーとも打ち解けていました。
本人や現場スタッフの思いは関係なく、本社の方針で派遣契約が打ち切られることもあるのだなと実感した出来事です。
仕事を頑張ろうが、勤務態度が良かろうが、経営状況や方針により雇用契約が打ち切られる可能性があるのは、派遣のデメリットですね。
【デメリット⑤】3年以上同じ職場で働けない
派遣社員は、原則3年以上同じ職場で働けません。
そのため、仕事や職場に慣れたとしても、3年経てば新たな仕事を探す必要があります。
とはいえ、40代での正社員登用はなかなか難易度が高いです。
次の仕事を見つけるのも大変ですし、見つかったとしても新しい職場に慣れるまで労力がいります。
慣れた頃にまた新しい仕事を探さないといけないのか…。
【デメリット⑥】責任ある仕事は任されない
派遣社員は立場上、責任のある仕事は任されにくいです。
売上管理や人材育成などのマネジメント業務や、重要なプロジェクトにはほぼ関わりません。
人によってはやりがいがなく、つまらないと感じるかも。
ただ、これは私にとってはメリットでした。
前職ではマネジメント職を経験し、やりがいもあったのですが、それ以上にストレスも多かったからです。
今は「こんな簡単な仕事でこんなにお金もらっていいの!?」と、ラッキーに感じています。
あまり頭を使わない仕事ですが、副業に頭脳エネルギーを使いたかったので、むしろ願ったり叶ったり。
マネージャーよりプレーヤーでいたい人には派遣がおすすめ!
【デメリット⑦】見下してくる人もいる
職場にもよりますが、派遣は誰にでもできる簡単な仕事、いわば雑用をこなすケースが多いです。
また現場では派遣先の指示を受けて仕事をしますが、40代ともなると現場の責任者は自分より年下の人がほとんど。
同年代の正社員はほぼマネジメント職なので、中には「いい年して派遣なんだ」と見下したような態度をとってくる人もいます。
そういう扱いを辛く感じるなら派遣は厳しいかも。
もちろん一部の人だけで、分け隔てなく優しく接して下さる人の方が大多数です!
40代で派遣として働く際のデメリットを7つ紹介しました。
ですが派遣はやばいだけでなくメリットもたくさんありますので、次の章でご紹介しますね。
大手求人サイトタウンワークでも派遣のお仕事を探せますよ。
40代が派遣で働く10のメリット!あえて派遣を選ぶ人も!
派遣のデメリットをお伝えしましたが、もちろんメリットもあります。
社会人経験を経た40代だからこそ、あえて派遣社員という働き方を選ぶ人も珍しくありません。
私もその1人だよ。
こちらも実体験を元に解説していきますね。
【メリット①】ライフスタイルに合った働き方を選べる
自分のライフスタイルに合わせて働く日数を選べるのは、派遣のメリットです。
私は派遣で週4日勤務だよ。
もちろん派遣の仕事もさまざまなので、正社員同様に週5勤務の仕事もあれば、週3~4日からOKの仕事もあります。
それでも、正社員で仕事を探すとなると、週3~4日勤務でOK!なんてまず見つからないでしょう。
仕事の量をセーブしたいなら派遣はおすすめ!
週4勤務の導入を検討している企業が話題になることもありますが、派遣であれば即実現できますよ。
【メリット②】残業が少ない
派遣社員は、正社員と比較して残業が少ないです。
私は今の職場で働き始めて約1年ですが、残業が発生したのはたった1回、それも15分だけです。
もちろんサービス残業もなし!
残業が必要な場合には、派遣でなく直接雇用のスタッフに声がかかっています。
残業がないと仕事の後に予定を入れやすいよね。
正社員時代は、当日の状況でしょっちゅう長時間の残業が発生していたので、仕事後に予定を入れられませんでした。
現在は仕事後に飲み会の予定を入れたり、習い事に行ったりしています。
【メリット③】バイトやパートよりも時給が高い
仕事量をセーブしたいのであれば、派遣社員でなくバイトやパートという選択肢もあります。
バイトやパートに比べると、同じような求人でも派遣社員の方が時給は高いです。
企業としては手っ取り早く即戦力となる人材を得るために派遣スタッフを求めるので、それなりの時給になるのでしょう。
ちなみに私の現在の職場でもバイトスタッフを募集していますが、派遣の方が300円以上時給が高いです。
時給で300円違えば、月給になるとウン万円変わるからね。
【メリット④】異動や転勤がない
派遣社員には異動や転勤がないのも、人によってはメリットになります。
原則3年しか同じ職場で働けないとはいえ、急な異動や転勤はありません。
私も正社員時代は2~3年に一度は部署異動がありましたし、関西から東京への転勤もありました。
正社員であれば基本的に異動や転勤の辞令は拒否できません。
自身の成長に繋がったとは感じますが、やはり新しい環境に飛び込んだ際にはストレスも…。
環境変化を求めない人にとって、異動や転勤がないのはメリットです♪
【メリット⑤】社会保険に加入できる
派遣社員はいわゆる「非正規雇用」です。
そのため、安定性に不安を抱く人もいるかもしれません。
労働時間にもよりますが、派遣社員も社会保険には加入できるため、最低限の保障はあります。
私が所属する派遣会社ではこんな感じです。
あり | なし |
---|---|
健康保険 | 労働組合主体の積立 |
厚生年金 | 企業年金 |
雇用保険 |
正社員時代は企業年金にも加入していましたが、派遣では同等のサービスがないため、iDeCoに移行しました。
40代になると定期的な健康診断は、結構大切ですよね。
正社員レベルではないものの、フリーランスやバイトに比べると派遣社員は安心できますよ。
【メリット⑥】有給休暇を取得しやすい
派遣社員にも有給休暇は付与されますし、個人的には正社員の頃より取得もしやすいと感じています。
職場にもよりますが、以前勤務していた会社では強制取得の有給以外はやはり取りにくかったです。
休めばその分、他の人が忙しくなっちゃうし…。
体調不良やお子様の看護などで欠勤する人だけが、有給を消化できている状態でした。
現在の派遣の仕事では、有給希望を出せばそれも踏まえてシフトが作成されるため、負担が他のスタッフに回りません。
もちろん契約している勤務時間や職場状況により違いはありますが、重要な業務を担っていない派遣社員は有給を取得しやすいといえます。
【メリット⑦】休日に会社から連絡が来ない
休日に会社からの連絡が来ないことも、派遣を選んで良かったと思う理由の1つです。
以前の仕事が接客業で、店舗は基本年中無休だったからかもしれませんが、休みでも何かしらの連絡がよくありました。
役職に付いてからは、緊急のトラブル対応がいつ発生するか分からないので、休日も気が休まらず…。
旅行中に連絡が来ると泣きそうだったなぁ。
もちろん持ち帰りの仕事もありません。
旅行にも行きやすくなったし、精神的な負担が本当に減ったと感じています。
【メリット⑧】営業担当のサポートがある
派遣社員は何か困りごとがあれば、派遣会社の営業担当にサポートしてもらえます。
私も配属前、派遣先の人間関係について事前情報とともにアドバイスを頂きました。
事前に職場の雰囲気を聞けたので、心の準備ができたよ。
営業担当さんからは「セクハラ、パワハラなど何か不当な扱いがあればすぐ相談してください!」と言われています。
今のところ困った経験はないものの、サポートしてくれる人がいる、と思えるだけでかなり心強いです。
人間関係に悩んでも、職場の人には相談しにくいもんね。
派遣なら第三者の営業担当に相談できるので、気持ちが楽になりますよ。
【メリット⑨】人間関係の煩わしさが少ない
派遣社員は契約期間が決まっているため、職場の人間関係に縛られにくいです。
こちらも職場によりますが、私の仕事はシフト制なのでお昼休憩も交代で取ります。
たまたま誰かと時間が重なることもありますが、従業員食堂で会っても「お疲れ様です」と挨拶だけして、別の席で過ごしています。
誰にも気を遣わず一人で休憩できるのはありがたい。
仕事の人間関係をプライベートに持ち込みたくない人には、派遣がぴったりです。
【メリット⑩】仕事を始めやすい&辞めやすい
派遣の仕事は、正社員に比べ40代でも決まりやすく、逆に辞める時もすんなり辞められます。
40代派遣のデメリットで「なかなか仕事を紹介してもらえない」とお伝えしましたが、それでも正社員の仕事よりは決まりやすいでしょう。
正社員を採用するとなると、企業側も「社風に合うか」「給料を支払うに値する人か」と選考も厳しくなります。
ですが派遣ならとりあえず採用し、問題があれば次回の更新をしなければ良いだけなので、企業側も採用しやすいです。
派遣社員は仕事を辞める際も、退職するというよりは契約を更新しないだけ。
辞める理由をしつこく訊かれたり、無理に引き止められたりする可能性は低いです。
すんなり退職させてもらえないと、ストレスが溜まるよね。
退職代行業がメジャーになるくらい、すんなり退職できず悩む人もいますが、派遣ならそんな悩みとも無縁です。
育児や親の介護、セカンドライフを見据えた新たな挑戦など40代の生活はいつ大きな変化が起こるか分かりません。
そういった場合には、終身雇用が基本の正社員よりも、派遣の方が対応しやすいですよ。
有給消化、退職金回収など弁護士による安心&確実な退職代行。
40代派遣はセミリタイアにおすすめ!副業との両立も!
私は40代半ばで働き方を見直した結果、正社員を辞めて派遣社員を選びました。
ある程度の貯蓄があってのセミリタイアや、副業を持ちながらでしたら派遣はおすすめです。
こんな人には派遣がおすすめ。
- ある程度の貯蓄ができたのでセミリタイアしたい
- 副業で派遣以外の収入源がある
①ある程度の貯蓄ができたのでセミリタイアしたい
最近は定年まで働かず、早期退職してFIREしたい、という人が増えてきていますよね。
仕事だけじゃなく、プライベートも楽しみたいもん!
40代までに貯めた資産で将来の生活に目途がつくなら、収入は減るものの派遣を選び、自由な時間を確保するのもあり!
私は完全にリタイアするほどの資産はありませんでしたが、週3~4日でゆるく働けば充分かなと思い、正社員を辞めました。
家族状況や持ち家の有無にもよって変わるので、踏み切る前に一度見直してみましょう。
②副業で派遣以外の収入源がある
派遣はWワークOKな場合がほとんどなので、収入源を複数確保できます。
収入が減る分を副業でカバーできれば、収入面の不安もありません。
副業で自分のやりたいことに挑戦すれば、生活のモチベーションも上がります。
私はずっとやってみたかったwebライターの仕事を始めたよ。
文章を書くことが好きならwebライター、手芸が得意ならハンドメイド作品の販売など、楽しめる副業なら最高ですね!
もちろん在宅ワーク以外でWワーク、トリプルワークしている人もいます。
テーマパークで働いたり、ラウンジで働いたり、40代からいろんな職業にチャレンジできるのは楽しいものです。
逆に派遣を選ばない方が良いのはどんな人?
派遣をおすすめできないのはこんな人。
- 貯蓄があまりなく生活がカツカツ
- 仕事でキャリアアップしていきたい
①貯蓄があまりなく生活がカツカツ
安定した収入を確保したいなら、非正規でなく正規雇用の職に就く方が手っ取り早いです。
派遣だと急に契約が終わる可能性も0ではないため、数か月分の生活費もないのなら、派遣は厳しいかも…。
②仕事でキャリアアップしていきたい
責任ある仕事をこなし、キャリアアップをしていきたいなら派遣は不向きです。
「人材育成に携わりたい」「職場の仕組みを変えたい」なんて人は正社員を目指しましょう。
あなたが満足できる働き方に出会い、仕事もプライベートでも充実した毎日を過ごせるよう願っています!
派遣の仕事を探すならまずは大手の会社に登録!
大手求人サイトタウンワークでも派遣のお仕事は探せます。
まとめ
- 「正社員より収入が少ない」「いつ契約を打ち切られるか分からない」という理由で40代派遣はやばいと言われることもある。
- 派遣社員には「責任ある仕事は任されない」、それにより「見下してくる人もいる」といったデメリットがある。
- 派遣であれば週3~4日勤務と仕事量のセーブも可能で、さらには残業も少ないためワークライフバランスを保ちやすい。
- 派遣社員はバイトやパートより収入も多く、社会保険や有給休暇もある。
- ある程度の貯蓄があってのセミリタイアや、副業で別に収入源があるなら派遣はおすすめの働き方。
40代で派遣社員はやばいのか、実体験を元にメリットとデメリットをお伝えしました。
デメリットももちろんありますが、仕事だけでなくプライベートの時間を充実させたいなら派遣は魅力的な選択肢です。
まだまだ人生の先は長い40代、明るい未来を描いていきましょう!
派遣で働くようになってから、一人旅も楽しめるようになったよ。
介護や保育の仕事なら専門サイトで探すのもあり!
コメント