小野小町ゆかりのお寺である随心院は、小町の一生を描いたあでやかな襖絵で注目を浴びています。
私もインスタで見た美しい襖絵を「直に眺めてみたい…!」と思い、早速京都へ。
随心院には噂の襖絵「小町絵図」以外にも、見どころがたくさんあったよ!
あなたもぜひ、随心院で心安らぐひとときを過ごしてくださいね。
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随心院の見どころ6選!美しい小町絵図は写真映え必至!
歌人として、また世界三大美人の一人としても有名な小野小町。
随心院がある地は、宮仕えを辞した後の小町が余生を過ごしたお屋敷跡でもあります。
随心院には見どころが多くありますが、中でも小野小町にまつわるスポットは必見です。
それぞれの見どころについてご紹介しますね。
【極彩色梅匂小町絵図】美し過ぎるピンクの襖絵!
能の間にある「極彩色梅匂小町絵図」は、SNSでも話題のフォトジェニックな襖絵です。
あでやかなピンクの襖絵!
この襖絵はだるま商店という2人組のアートユニットの作品です。
基調となっている鮮やかなピンクは、薄紅梅の色で「はねず色」と呼ぶそうですよ。
襖絵は小野小町の生涯を描いており、全部で4枚から成っています。
「生誕の図」
秋田で生まれたとされる小野小町。
秋田での暮らしが描かれており、小町が田植えをする姿も!
「饗宴の図」
京都で宮仕えをする小町。
女性たちの華やかな衣装が素敵ですね。
「伝承の図」
宮仕えを終え、随心院のある山科で暮らす様子。
深草少将の百夜通いと思しき場面も描かれていますよ。
「夢幻の図」
全国を放浪する小町晩年の様子。
寂しい晩年を過ごしたといわれる小町ですが、襖絵の中では華やかです。
色の美しさにも見惚れますが、いろんな場面が細かく書き込まれているため、じっくり近くで見ると楽しいですよ。
三大美女繋がりかな、クレオパトラと楊貴妃も見つけたよ。
写真映えで話題の襖絵ですが、間近でさまざまな登場人物の姿を楽しむのもおすすめです。
ちなみに例年2~3月にかけて「花の間」が開催されます。
期間中は小町絵図がある能の間に生花が飾られ、正に百花繚乱状態!
開催状況は随心院のHPにアップされますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。
【奥書院】狩野派による襖絵は見応えあり!
随心院の奥書院にある複数の部屋では、狩野派の絵師が描いた貴重な襖絵を鑑賞できます。
襖絵の由来や題材について解説も添えられているため、興味深く鑑賞できました。
小町絵図と異なり、狩野派による襖絵は写真撮影禁止です。
また廊下からの鑑賞となるため、至近距離で見ることはできません。
撮影不可ですが、その分肉眼でしっかり見ておこうと鑑賞に集中できた気がします。
静かな堂内で立派な襖絵を眺めていると、心が穏やかになりますよ。
【文張供養】想いを寄せてくれた人への手紙を書こう
随心院では、小野小町にちなんだ素敵な体験ができます。
かつて自分に想いを寄せてくれた人の幸せを願い、メッセージを納める文張供養です。
その美貌と才能で多くの男性から恋文を受け取ったであろう小野小町。
誰とも恋が成就することはありませんでしたが、きっと相手の幸せを願いながら恋文を供養していたはず…。
用意されている専用カードにメッセージを書いて、お地蔵さま型のポストに投函!
せっかくなので私も、過去に告白してくれた相手を必死に思い出し、彼らの幸せを願ってみました笑。
人の幸せを願うと、心が浄化されるね。
お寺ではつい、自分の願いが叶うよう祈ることが多いですが、自分以外の誰かの幸せを願うのも良いものです。
【化粧井戸】小町が毎朝自分の姿を映した井戸
化粧井戸は、小野小町がお化粧をする際、自身の顔を映したと言われる井戸です。
小町はこの井戸の水で、毎朝顔を洗っていたとか。
覗き込んでみると、思っていた以上に水が澄んでいて綺麗でした。
小町のイメージにぴったり。
【小町文塚】文章上達や恋愛成就のご利益あり!
小町に贈られた恋文1,000通が埋められているという小町文塚。
小町は受け取った恋文をしっかりと供養していたのですね。
小町文塚を詣でると、文章上達や恋愛成就のご利益があると言われています。
小町の文才や魅力にあやかりたい方は、ぜひお詣りしましょう。
【小野梅園】はねず色の梅が咲き誇る庭園!
随心院の境内には梅園があり、例年3月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。
普段、小野梅園に入ることはできませんが、梅が咲く季節のみ一般公開されます。
例年3月最終日曜日には、はねず踊りが開催される他、クレープやワッフルのキッチンカーが出店することも!
由緒あるお寺ながら、参拝客へのサービス精神も感じられて素敵ですね。
梅の咲く季節にも行ってみたいなぁ。
ちなみに、秋には紅葉を楽しめます。
ライトアップされた紅葉を楽しめる夜間特別拝観が行われることもありますので、ぜひ開催情報をチェックしてみて下さいね。
随心院の見どころを6つに絞って紹介しましたが、堂内や庭園はどこも美しく整えられており、心が洗われました。
SNSで話題のフォトジェニックな襖絵以外にも見どころ満載の随心院、京都へ行くならぜひ立ち寄って欲しいです!
随心院は最寄り駅からのアクセス良し!基本情報を解説!
随心院は、最寄り駅から徒歩5分とアクセス抜群ながら、京都駅周辺や東山エリアほど混雑しておらず穴場です。
随心院の基本情報についてもお伝えしますね。
【アクセス】最寄り駅から徒歩5分と便利!
随心院は、最寄り駅の京都市営地下鉄東西線「小野駅」から徒歩5分ほどの場所にあります。
京都駅から向かう場合、山科駅でJRから地下鉄に乗り換え約25分で小野駅に着きます。
電車の本数も充分だからアクセスしやすいよ。
小野駅から地下鉄東西線で15分の「東山駅」には、平安神宮や京セラ美術館、哲学の道など人気スポットがたくさん!
随心院と合わせて回るのもおすすめです。
清水寺や祇園周辺はオーバーツーリズムが問題視されるほど、観光客で混雑しています。
随心院は市街地からのアクセスは決して悪くないものの、やや郊外にあるため比較的人は少なめです。
京都で静かな時間を過ごしたい人にぴったり。
【基本情報】イベント情報は公式HPをチェック!
随心院は真言宗善通寺派の大本山で、皇室とも縁が深い門跡寺院です。
鎌倉時代につくられたご本尊の如意輪観世音菩薩坐像は、国の重要文化財にも指定されています。
拝観料 | 大人500円 |
拝観時間 | 9:00-17:00 ※受付終了16:30 ※写経写仏は9:00-14:00 |
駐車場 | あり(参拝者は無料) |
住所 | 京都市山科区小野御霊町35 |
写仏体験では、千手観音や阿弥陀如来といった仏様だけでなく、小野小町の姿を描くこともできます。
随心院参拝の所要時間は、1時間~1時間半ほどです。
写経や写仏体験をするなら、追加で1時間半~3時間ほどみておきましょう。
イベントなどで拝観時間が変わることもあるため、お出かけ前には随心院のHPをご確認くださいね。
絶世の美女で優れた歌人「小野小町」に思いを馳せる
随心院では、静かな空間で心を癒しながら、この地で暮らした小野小町にも思いを馳せたいものです。
小野小町といえば百人一首にも選ばれたこちらの歌が有名です。
「花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに」
境内には歌碑もあり。
「花が色あせてしまったように、美しかった私の容姿も衰えてしまった」と老いを嘆く歌ですよね。
この歌のイメージもあるのでしょうか、美貌にも文才にも恵まれた小町ですが、晩年については寂しい言い伝えが多いです…。
随心院にも老年の小町を描いた「花小町」という掛け軸がありました。
老婆になった小町の姿は、見た瞬間ギクッとするほど悲壮感漂うものでした。
「花小町」というタイトルが皮肉だな、と複雑な気持ちに…。
華やかにもてはやされた時代もありつつ、誰とも結ばれず寂しい老後を過ごしたとも言われる小野小町。
決して寂しい老後ではなく、自分に想いを寄せてくれた人々の幸せを願いながら天寿を全うしたと思いたいものです!
随心院の御朱印帳は華やか!期間限定の御朱印も人気!
随心院では小野小町にちなみ、梅の花と小町があしらわれた切り絵の御朱印を頂けた時期もありました。
期間限定の御朱印については、随心院のHPでお知らせがアップされます。
もちろん、いつでも頂ける通常の御朱印もあるよ。
また、人気の襖絵「小町絵図」がデザインされたあでやかな御朱印帳も購入できます。
他にも授与所には、お守りや小野小町に関する書籍、一筆箋など多くの授与品あり。
美心守なんてのもあったよ。
美心守は、外面だけでなく内面から美しい女性になれるよう、美しい心を保つための御守りです。
他の寺社ではあまり見かけないので、随心院を訪れた記念にもなりますね。
女性の願い事を一つ叶えてくれる石神さんも人気のパワースポット。
まとめ
- 随心院にある小野小町の生涯を描いた襖絵は、あでやかな色づかいがSNSで話題。
- 小野小町にちなんだ化粧井戸や小町文塚も随心院の見どころ。
- 梅の花が見頃を迎える3月には、随心院境内の梅園も一般公開される。
- 随心院は最寄駅から徒歩5分とアクセスも良いが、観光客で混雑していない穴場。
- 堂内の授与所では小町絵図がデザインされた華やかな御朱印帳も購入できる。
梅の花の見頃が過ぎた時期だったためか、私が随心院を訪れた際は人も少なく静かな時間を過ごせました。
結婚式の前撮りらしき、婚礼衣装のカップルも見かけましたよ。
フォトジェニックな襖絵はもちろん、随心院は堂内も庭園も絵になる場所だらけでした。
京都は見どころがたくさんありますが、ぜひ随心院も訪問リストに入れてくださいね。
旅行のお役立ち情報はこちらの記事で♪
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